Dynamics 365 に Javascript のコードを埋め込んでみる XRM ToolBox でサイトマップを非表示に設定 Dynamics 365 バッチでプロセスを起動させる Dynamics 365 機能拡張 – Workflow Tools Dynamics 365 のデータを Azure SQL へエクスポート Ribbon Workbench:フィールド値でボタンを表示・非表示にする
2017.08.23 | customizing-dynamics-365/

XRM ToolBox でサイトマップを非表示に設定

Author:Takafumi Noguchi

linkedIn

今回は、XRM ToolBox というサードパーティー製のカスタマイズツールを使って、「設定」のサイトマップを管理者権限をもっているユーザーのみに表示する方法をご紹介します。

重要事項: これからご紹介する XRM ToolBox は Japan Microsoft Dynamics 365 Team Blogでもご紹介されている Dynamics の開発ツールです。もし利用する場合は、十分な検証を行った上、自己責任でご利用ください。また、当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

XRM ToolBox のダウンロード

XRM ToolBox は .exe の実行ファイルで、インストールは不要です。ダウンロードして、.zip ファイルを解凍して使います。

XRM ToolBox の公式ページ でダウンロードします。

その後、.zip ファイルを解凍してください。フォルダ内に「XrmToolBox.exe」があるのでそれをダブルクリックで実行します。

SiteMap Editor のインストール

XRM ToolBox を開くと、仕様なのか最初に Plugin Store が開きます。これは一度クローズしてください。

Dynamics 365 環境へ接続

Dynamics 365 環境にツールからアクセスします。「Connect」ボタンをクリックします。「New connection」をクリックして、アクセスする Dynamics 365 の URL を入力したら「Next」をクリックします。

ここでアクセスするアカウント情報(※)を入力します。入力したら「Next」をクリックします。

(※)ここで入力するアカウント情報について、Office 365 で多要素認証を設定しているとうまく動作しません。また、利用するアカウントは下図のようなシステム管理者(CAL が “管理”)のユーザーでもアクセス可能です。アクセスモードについては、CAL情報についてをご参照ください。

正常に接続ができると下図のようなダイアログが表示されます。接続名を任意で入力して「Finish」をクリックします。

Site Map Editor をインストール

「Tools」より「Plugin Store」をクリックします。「SiteMap Editor」を選択して「Install」をクリックします。

インストールが完了したら、Plugins を開き、SiteMap で検索をして SiteMap Editor をクリックします。

わかりづらいのですが、クリックすると、XRM ToolBox にタブが追加されるので、その SiteMap Editor のタブをダブルクリックします。

「Load SiteMap」をクリックして、”Default” のサイトマップを選択して「OK」をクリックします。これで Dynamics 365 のサイトマップを読み込めました。

エンティティとセキュリティロール

SiteMap Editor は、セキュリティロールベースでサイトマップのアクセス権を制御します。つまり、エンティティのアクセス権とサイトマップのアクセス権を紐づける方法になります。

例えば、Account Manager というセキュリティ ロールは、「ソリューション」というエンティティへのアクセス権はありません。

そこで、SiteMap Editor で「設定」のサイトマップに 「ソリューション」エンティティへのアクセス権がないと表示されないという設定をします。すると、Account Manager のセキュリティロールを設定されているユーザーは、「設定」のサイトマップが見えなくなる、ということになります。

サイトマップ表示・非表示のために新しくエンティティを作成して、SiteMap Editor で設定することもできますが、このためだけにエンティティを新規作成するのはあまり好ましくないので、システム管理者しか利用しないようなエンティティを選択して、そのエンティティを SiteMap Editor で設定しようと思います。

上述した「ソリューション」はそういった意味で最適です。今回は「ソリューション」のアクセス権で「設定」サイトマップの表示・非表示をコントロールします。

サブエリアに Privilege を追加

サイトマップは、エリア > グループ > サブエリア という単位に分かれていますが、アクセス権を設定できるのは サブエリアです。

SiteMap Editor に戻り、「Area(Settings)」をサブエリアまで展開します。1つのサブエリアで右クリックして、「Add Privilege」をクリックします。

「ソリューション」エンティティ名(solution) を入力して、「Read」にチェックをいれたら「Save」をクリックします。

「Update SiteMap」をクリックすると、カスタマイズが反映されます。

Account Manager のロールが設定されているユーザーで確認すると、非表示にした「経営管理」がメニューから消えています。

設定のサイトマップを非表示にするには

上述のように「設定」のサブエリアに対してアクセス権を設定すると非表示にすることが可能です。

「設定」そのものを非表示にするには、「設定」にあるすべてのサブエリアに上述の作業を行うことで、メニューが見えなくなります。

作業自体はすごく手間なのですが、この設定を行うことで管理しやすくなるのではないでしょうか。XRM ToolBox はこの操作以外にもいくつか便利なカスタマイズが行えるので、他に使えるプラグインがあればご紹介します。

それでは今回はここまで。
 

Dynamics 365 ブログ / customizing-dynamics-365 /hide-setting-sitemap-by-xrmtoolbox

Those who read this article have read other articles like this.

Popular articles